洗える長襦袢を各種着比べてみました。

洗える正絹長襦袢にも種類があります。
その特徴と着心地を、当店のスタッフの感想をそのまま書かせて頂きます。
(みんな仕事で毎日着物です。)
特に暑い夏にもっとも適しているものを・・・


  1. シルックや爽竹など東レポリエステル長襦袢

    東レシルック 爽竹
    毎日お店で着物ですので洗濯できるポリエステルがいいかと思って着ました。
    他の粗悪なポリエステルよりはいいのですが夏は暑くてとっても大変でした。
    静電気が起こるのはポリエステルだから仕方がないね~
    良い事はチジミませんし耐久性もあります。
    欠点は暑い~ことです。

  2. 次に着たのは海島綿

    繊維の宝石といわれ、綿とは思えない肌触り、気持ちのよさは最高です
    暑い夏もこれさえあれば涼しいから最高と思っていました。
    だ・け・ど難点は洗うとチジミが予想出来ないことです。
    横にはチジミませんが縦にチジミます。
    長めに縫うしか無いかな~
    それとちょっとお高いな~

  3. そのあとは正絹ウォッシブルシルク長襦袢です。

    洗える長襦袢 絹 夏 ウォッシャブルシルク

    ウォッシャブルシルクは洗える正絹長襦袢では元祖的存在です。
    やっぱり絹は気持ちがいいな~と思ってました。夏もポリエステルに比べたら格段に涼しいです。
    ただ、海島綿同様、やはり縮みが予想できないし意外と弱いのでお尻の背縫いがすぐに裂けましたので茶道関係の方々には不向きです。
    お値段は手ごろでいいのですが~ めったに着ない方ならいいのかも・・
    耐久性に劣ります。

  4. そしてこの頃あちこちで販売されているふるるん長襦袢
    ふるるん長襦袢
    新潟のメーカーが開発し名前を変えて大手チェーン店を始め多くのお店が取扱いされています。
    あかねやもかなり早くから取り組みました。
    何度洗っても耐久性もありチジミません。
    これはいいと思い当店でも沢山販売しましたが、
    あるお客様が「静電気が起こるんです、絹なのに・・・」と言われました。
    実際そうでした、そしてなんだか絹なのに熱がこもる気がする、というスタッフも現れました。
    気にならない方はそれでいいのですが、毎日きもので仕事をしてる当店スタッフはあまり好きじゃない!と言い始めました。
    そりゃやっぱし絹にコーティングしているので絹の良さを殺してるのかな~?

  5. そして最後にたどりついたのが京都あさみの王上布・菱上布

    洗える長襦袢 絹 夏 王上布洗える長襦袢 絹 夏 菱上布

    業界でも有名な京都の高級裏物屋さんの長襦袢です。
    メーカーさんは公式には洗える長襦袢とは言っておられません。
    他との違いは絹にコーティングなど一切無く絹本来の良さを残し、独自で織の工夫、糸の工夫を行い
    より良い物を作ろうとされている真面目なメーカーさんです。
    少々お高いのですが思い切ってスタッフ4人に提供してみました。
    すると即座に当店着付け講師が、「すごく気持ちがいい!!もちろん洗えるけどたとえ洗えなくても後悔しないくらいの長襦袢です」との事。
    そして毎日毎日着てもチジミがほとんどない、 夏も涼しく、何より丈夫で背縫いも裂けませんでした。これはすごいと思います。
    夏用の王上布、菱上布を半衿だけ変えて3月末から10月末まで着ています。
    もちろん袷用の叢雲も自宅で洗えて丈夫でしたよ。四人のスタッフ全員がこの長襦袢がいいと言っています。

洗える長襦袢を5段階評価すると
品名東レシルック
爽竹
海島綿ウォッシャブルシルクふるるん王上布
菱上布
着心地 2 4 3 3 5
涼しさ 1 5 3 3 5
耐久性 5 3 2 4 5
ちじみ 5 2 2 4 4

<あくまで当店スタッフの感想ですのでご参考にしてください。>

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